これってつわり?原因から対策までご紹介

なぜつわりが起きるの?その原因とは

つわりは大半の妊婦さんが経験しますが、なぜ起こるのか、その原因はまだ科学的には解明されていないのです。

さまざまな説がありますが、”ヒト絨毛性ゴナドトロピン”というホルモンによる嘔吐中枢への刺激という説が有力とされています。このホルモンは胎盤になる絨毛から分泌されるホルモンです。また、ストレスが強い人ほどつわりの症状が重いことから、心理的な要因もあるのではと考えられています。

つわりのメカニズムは不明でも、赤ちゃんが順調に発育していくために必要な環境を整えていく過程での反応です。体の中で今までになかった変化が起きているのですから、体の機能が追いついていけなくなることもあると考えられます。

つわりの時期はいつからいつまで?ピークの時期はいつ頃?

早い人では、妊娠5週頃につわりが始まります。ピークを迎えるのは、妊娠8~10週ごろです。この頃は、先述しました、つわりの主な原因と考えられている”ヒト絨毛性ゴナドトロピン”の分泌量がピークを迎える時期であることも関係しているようです。

ピーク時は症状が重い人ですと、食事がほとんどとれない方もいますが、一般的には、遅くても妊娠12~16週目頃には落ち着いてきます。

どんなに辛いつわりでも必ず終わりはやってきますので、赤ちゃんからの「無理をしないで」というメッセージと捉えて、あせらずにゆったり体を休ませて過ごしましょう。

つわりの症状には個人差がある

つわりの症状は、むかつきや吐き気、嘔吐などの消化器系の症状を中心として、味覚や嗅覚の変化、眠気、体のだるさ、頭痛、唾液の増加といった、さまざまな症状があらわれます。特に朝の空腹時に症状があらわれやすいため、”morning sickness(モーニングシックネス)”とも呼ばれています。

ただし、個人差があり、全くつわりの症状がない人もいれば、いつもよりも少しムカムカする人、入院を要するほど重症化してしまう人などさまざまで、中には赤ちゃんが生まれるまでつわりがずっと続いたという辛い経験をした人もいます。

症状も人それぞれです。食べるとすぐ吐いてしまう「吐きづわり」や、空腹になると吐き気がするので、何か絶えず食べていないと落ち着かない「食べづわり」をはじめ、よだれが増える「よだれづわり」、とにかく眠くなり体のだるさが続く「眠りづわり」など、千差万別。つわりの期間も症状も一人ひとり違うのです。

また、同じ人でも、1人目のお子さんと2人目のお子さんのときと異なり、一人目は辛かったけれど、2人目はつわりが軽かったという人もいます。

妊娠悪阻に注意!

つわりが重症化すると、食事や水分がほとんど取れない状態になり、体重が大幅に減ったり、 脱水がひどくなったり、栄養不足に陥ったりなどの症状が続く「妊娠悪阻」という病気が疑われます。妊娠悪阻になるのは、妊婦さんの0.5~2%とわずかです。

妊娠悪阻の症状としては、その他に、ほぼ毎日嘔吐する、フラフラして歩けない、尿がほとんど出なくなるというような症状が見られます。

以上のような症状があったら、我慢していないで、早めにかかりつけの産婦人科に相談してみましょう。

NIPTってなあに?

つわりに効果的な対策10選

つわりは、今のところ、落ち着いてくる時期が来るのを待つしかありませんが、つわりの症状を軽くさせる対策やコツならあります。

ここでは、つわりの時期を乗り越えるために役立つ食事や生活のアドバイスをお伝えしていきます。

空腹を感じる前にこまめに食べるようにする

胃が空っぽになると、胃酸が出てくるので、ムカムカしやすくなります。特に、朝起きたときや食事と食事の間隔があくと、血糖値が下がるため、吐き気を催すことが多いようです。つわりのことを”morning sickness”、つまり「朝の病気」と呼ぶわけは、朝は胃が空になっているので、気分が悪くなりやすいからです。

何かを少量でも食べると治まることもありますので、枕元にクラッカーや飴などすぐ食べられるものを用意しておくことをおすすめします。

つわりの予防になるものは複合炭水化物といわれていますが、複合炭水化物とは、麺類、パン、パスタ、クラッカーなどの主食のことです。朝ベッドから起きる上がる前に、クラッカーや小さめのパンを食べると良いでしょう。

食欲がないときは、無理せず、食べられるものを重視​​​​​​​

つわりの期間は、1日3食にこだわらず、また栄養のバランスをあまり考えずに、食べられるものを、少しずつ食べるようにしましょう。プリンやゼリーなど口当たりのよいものや、酸味のあるもの、アイスクリームなどの冷たいものは食べやすいようです。フライドポテトなら食べられたという話を聞くこともあります。

水さえも飲むのが辛いときに飲みやすいもの

妊婦さんにとってこまめな水分補給はとても大事なことですが、つわりの症状がひどい方は水さえも飲めない場合があります。

そこで、つわりのときでも飲みやすい飲み物をご紹介します。

無糖の炭酸水

さっぱりとした炭酸水を飲むと、つわりが楽になるようです。ただし、飲み過ぎるとお腹が膨らむので、コップ1杯位がおすすめです。

麦茶

麦茶にはミネラルが含まれているのでおすすめです。カフェインフリーの麦茶なら妊婦さんも安心して飲めます。冷たくてもホットでも麦茶の香ばしい香りでリラックスできます。

牛乳

牛乳はカルシウム補給のために1日にコップ1杯程度飲みたい飲み物です。ホットミルクに少量の蜂蜜を加えるとほんのりとした甘みでリラックス効果があります。

生姜湯

生姜の辛味が思いのほかつわりの辛さを和らげるのに効くようです。お湯の中にすりおろした生姜を入れて、はちみつを加えると飲みやすくなります。チューブの生姜でもOKです。

レモン水

つわりがひどいときでも、レモン果汁を水に加えて飲むと口の中がさっぱりして良いそうです。ただし、空腹時に飲むとレモンの酸が胃を痛めることがあるので、空腹時は避けた方がよいでしょう。

特定のにおいが気になるときはマスクをする

妊娠すると、特定の場所や物のにおいに敏感になって気分が悪くなることがありますが、その場合はマスクをしましょう。

食事のにおいが気になるときは、冷やしてから食べる

食べ物のにおいは、温度が下がると出にくくなりますので、冷やして食べると比較的気にならなくなります。

その他

  • 気持ちを他に向けるために自分の好きなことをやったり軽い外出をする
  • 辛さを家族に伝えて、家事などを協力してもらう
  • 眠気やだるさが辛いときは、ゆっくり休むのが一番ですが、働いている妊婦さんは少しの間外に出て空気を吸って気分転換したり、ガムをかんだりしてすっきりさせるとよいでしょう。

新型出生前診断NIPTをご存じですか?

つわりの原因に妊婦さんの心理面も要因していることを先述しましたが、妊婦さんの中には、生まれてくる赤ちゃんの先天性の染色体異常について不安に思っている方もいるでしょう。

NIPT(出生前診断)は、妊婦さんの血液から胎児のDNAを検出し染色体異常を調べられる検査です。これまで行われてきた絨毛検査や羊水検査などと異なり、母体への負担が少ないため安心して受けられます。

妊娠10週から受けられるNIPT(出生前診断)は、赤ちゃんの状態を早く知りたいという妊婦さんに注目されている検査です。

つわりの症状や時期は人によって違うように、効果的な対策も一人ひとり異なります。今回の記事を参考に少しでも快適に過ごせるように食事や生活を工夫してみてください。仕事をしている妊婦さんにとって辛い時期かもしれませんが、できれば時差出勤や自宅での作業などフレックスな仕事スタイルも視野に入れて乗り切れるといいですね。

参考文献

  • 【医師監修】つわりはいつから? 治まるまでの期間とピーク時期の対処法
    https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/3505
  • つわり時期はいつまで続く? 悪阻の期間・症状と対処法
    https://allabout.co.jp/gm/gc/184680/
  • つわりの対処法
    https://chirashi.akachan.jp/care/morning-sickness/

記事の監修ドクター

岡 博史先生

岡 博史先生

NIPT専門クリニック 医学博士
慶應義塾大学 医学部 卒業

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